メジャーな観光スポットにはあまり惹かれない私……。
ですが、せっかくバルセロナにきたのだから、ひとつくらいはガウディ建築を見学してみよう!ということで「カサバトリョ」に行きました。

今回はそんな「カサバトリョ」の見どころをご紹介します。
アントニ・ガウディとは?
アントニ・ガウディといえば
- サグラダファミリア大聖堂
- コロニア グエル地下聖堂
- グエル公園
- カサミラ
- カサバトリョ
などの世界遺産建築を世に送り出した、スペイン出身の天才建築家。
カサ・バトリョとは?

当時、繊維業界のブルジョアであったバトリョ家が、1877年に建てた邸宅のリフォームをガウディに依頼したのが「カサバトリョ」です。
ガウディは「海」をテーマに、家具や扉から取っ手など、細部までのデザインを担当。
廃棄物のガラスや陶器の破片を装飾に利用した斬新なデザインと、建物のすべての扉に通気口を設置するなどの機能的なところがポイント。
カサバトリョの外観
チケットはオンラインで事前に購入していたので、指定の入場時間まで入り口で外観を眺めます。

観光客を狙った悪質な「カーネーション売りつけババア」がいました。
バルセロナの観光客が多く集まる場所は、こういう押し売りみたいな人が多くて嫌です。
スリや置き引きも多発しているそうです。

これはバルコニーの柵(?)。
まるで人間の骸骨の一部のようなデザインになっているため、「骨の家」とも呼ばれているそうです。
スマートガイドがすごい!
指定の時間になったらスタッフにチケットを見せて、オーディオガイドを受け取っていざ入場!
さすが世界遺産。
ありがたいことに日本語対応のオーディオガイドがあります。
しかも、AR技術を搭載した「スマートガイド」なのです!
ただ音声を聞くだけでなく、視覚でも楽しめるガイドというものが初めての体験だったのでとても感動しました。
「ここで窓ガラスを見て!」とか、「取っ手の形を見て!」など、普通に見学しているだけでは見落としてしまいそうな個所を教えてくれるのでとても勉強になりました。

入り口ホールで亀が泳いでいる様子

キノコの形の暖炉に、キノコのアニメーションが出現する様子
カサバトリョの内装|見どころは?
中央広間

カサバトリョは独特な形・色彩・光をもつ建築です。
部屋に均一に光を届けるために、様々な場所にステンドグラスが用いられています。

クロードモネの睡蓮を思い出させるような色合いのステンドグラス。可愛い。

部屋の外から見たときと、中から見たときで、色の見え方が変わるガラス。

ここは庭に面した部屋です。ドアの前に2本の太い柱が立っていますね。
これも光の量を調整するために、あえてドアの前にドドンと配置されているようです。

天井には何やら球状のモチーフが。
これは乳房や雫なのでは?と様々な意見があるそうです。
個人的には魚の卵みたいだなぁと……。
階段や扉

階段の部分は天井吹き抜けになっていて、海を連想させるような水色の壁紙が印象的。
上に行くほど窓ガラスの大きさが小さくなっていて、反射する光の量を調整しています。

ドアノブ。人間工学に基づいて手に馴染みやすいようにデザインされています。
実際に握ってみると、たしかにフィット感があって握りやすかったです。
屋上

屋上には、ユニークなキノコの形の煙突がならびます。
曲線で、ドラゴンの背を表しているとも言われているそうです。
屋根裏のアーチ

こちらは屋上を支える、屋根裏のアーチ。
柱を立てることなく、アーチ状にすることで部屋を広見せているそうです。
屋根裏には洗濯部屋やアイロン部屋がありました。
中庭
庭に出てみました。

建物の裏側にはタイルで作られたモチーフがあります。
これは、いらなくなった陶器を砕いて再利用したもの。
ガウディは環境維持の思想を先取りしていたんですね。
細かく砕くことによって、曲線に沿って使用できるので、ガウディ建築にはよく見られる手法だそうです。
こういった建築的な合理性が、ガウディが「天才建築家」と呼ばれる所以だとも思います。
ミュージアムショップでの購入品

ミュージアムショップでは食器や本、アクセサリーなどガウディに関するものやガウディに関しないものまでいろいろ売られていました。



私が購入したのはグエル公園のトカゲの置物と、猫の置物。可愛いです。

まとめ|見どころ
こんな感じでカサバトリョの見どころを紹介してみました。
- カサバトリョは「バトリョさん」というセレブのお宅をガウディがリフォームしたもの(それが世界遺産になった)
- 光をふんだんに取り入れられるようなステンドグラスいっぱいの内装が素敵
- いらなくなった陶器を砕いて再利用するなど、環境にも配慮されている
- デザインだけでなく住みやすさやコスト面も配慮されている建築物
- 天才だったわ
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