達磨マニアによる達磨のためのコレクションルーム「達磨堂(かもがわ会館)」【京都】

京都

久しぶりの京都。「大報恩寺(別名・千本釈迦堂)」で仏像を見たりネコを見たりしたあとは、バスで30分の場所にある「達磨堂」へやってきた。

「達磨堂」は、ダルマに心を奪われたひとりのコレクターが集めた、約3万点のダルマを集めた小さなお堂だ。

ダルマって、そこにあるとなんか真剣に見ちゃうんですよね。で、ずっと見ていると丸っこいフォルムが可愛くおもえてくる。

職員さんに鍵を開けてもらおう

達磨堂は「職員会館かもがわ」の敷地内にあります。基本的にお堂は閉まっているので、ここの職員さんに声をかけて鍵を開けてもらいます。

そのときに「氏名・電話番号・住所」を記入します。

窓の形までだるま♥こだわりのお堂

達磨堂はこんな感じ。

この建物は、地質学者の木戸忠太郎氏が大正12年(1927)に建てたコレクションルーム。
木戸忠太郎さんは86歳で亡くなるまで50年以上も達磨とその関連資料を集め続けたそうですよ。

入り口には、ダルマの石像が狛犬のように鎮座しています。

窓までダルマの形になっているのが可愛い。まさにダルマをコレクションするためのお堂。本当にダルマがお好きだったんですね。

50年集め続けた数万点のだるまコレクション

古い扉を開けて中に入ると、ガラスケースに綺麗に整列されたダルマが。

文句のつけようもない見事なダルマ・ルームでした。

ショーケースの中をライトアップしているので、後ろに並んだものまでちゃんと見えます。

これは仙台地方のだるま。赤いボディに青の差し色がきいていますね。

地域別に分類されているようですが、お堂内には詳細な説明などは一切ありません。

ショーケースの上に置かれた大きなダルマも、紫外線やホコリから守るためにケースに入れられています。

左に、持ち主の木戸忠太郎氏の似顔絵が見切れています……💦

ものすごい数のダルマですが、ここに入りきらなかった所蔵品も多くあるのだとか。

50年もあれば案外これくらいならコレクションできるかもしれないな、と思ったけれど、ダルマだけを、ヤフオクのない時代にこれだけ集められるか……と考えてみたら、うん、無理だ。

ダルマに関係するものは何でもある

並んでいるのは縁起物のだるま以外にも、絵画やお皿など、さまざまな達磨モチーフのものが展示されています。

入ってすぐの大きな絵

ダルマのでんでん太鼓など。

張子の型とその未完成品まで。

とにかくダルマに関係するものは何でもあります。

達磨大師とは|ヒト型のだるま、ちょっと怖い

だるまは、インドから中国に渡り禅宗を伝え、広めた人物「達磨大師」という人をモデルにしています。中国における禅の始祖である方です。

達磨大師の教えは日本にも伝わり、それがきっかけで「縁起だるま」という置き物が作られました。

達磨大師には壁に向かって九年の座禅を行ったことによって手足が腐ってしまったという伝説がある。

だるま(ウィキペディア)

達磨大師を模した、よりヒトに近いダルマの置物がありました。手足のある姿だと、「ダルマ」と言われてもピンとこないですね。

力強い目も特徴的。

自分はやっぱり、こういうデフォルメされた丸っこいだるまさんが好きです(笑)

ちっちゃくてユニークな小さなだるま

2センチくらいのミニミニだるまも並んでいます。

すっごいちっちゃい。

手足の生えた達磨がごはんを食べたり、遊んだり、楽器を弾いたり。見ているだけでほっこりします。

京都観光におすすめ!達磨堂に行こう

私が思うに、コレクション(心を注ぐ対象)にとって問題は数じゃない。
大事なのはどれくらいそれらを理解し愛しているかであるか、ということ。

全国からダルマを集めて、それを飾るためのお堂まで作ってしまうというのは、深い愛情がなくてはできないことです。窓の形までダルマだし。本当にスゴイ。

こんな風に自分も生涯にかけてなにかひとつのものに愛情を注いで、ひたすらにコレクションする、ということをしてみたくなりました。

でも、こういうのって憧れてはじめるものでもないんだろうな。好きで好きで仕方なくて、気がついたらこんなに集まってた!みたいな。

忠太郎さんだってきっとそうですよ、目の前にめちゃくちゃダルマ集まってたから、焦ってコレクションルームを作ったんじゃないですかね、知らんけど。

アクセス

〒604-0901 京都府京都市中京区末丸町

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営業時間

10時00分~16時30分

定休日ナシ

料金

無料

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