熱海に五重の塔!?謎に包まれる風雲文庫に行ってきた【静岡】

静岡

知る人ぞ知る、熱海の最強のディープスポット「風雲文庫」のご紹介。

風雲文庫はある意味ダークツーリズムに近い。色々な意味でぞっとする。
それと同時に、近寄りがたいほど気高い。そんな魅力が詰まった場所でした。

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現在休業中
 記事内の写真は2020年3月のもの

風雲文庫とは?

風雲文庫は、熱海の山奥にひっそりと佇む個人博物館だ。

地元民でも知っている人は少ない、超ディープスポット。

写真撮影ができないため、ネットには外観の写真しかアップされていない。

ホームページもなく、とにかく情報が少ない不思議な場所なのだ。

風雲文庫の、なにがどうディープなのかというと、その展示品の内容だ。

とにかく「えっ?なんでこんなものが熱海のこんな山奥に?」という代物ばかりなのだ。

どうしてここに?そもそもどうやって集めたの?」と数々の疑問が浮かび上が上がることだろう。

タクシーで風雲文庫へ向かう

風雲文庫へはタクシーで向かった。

熱海秘宝館のある「後楽園駅」から約15分くらいだったと思う。

「地元民でも知っている人は少ない」と前述したが、この時のタクシーの運転手が風雲文庫への道を知っていたので安心した。

お客さんを連れて行くのは2年ぶりだよ」と言っていた。

山頂に向かってくねくねと登っていく。

道中はそれらしい看板はひとつも見当たらなかったが、無事に風雲文庫へ到着した。

この、入り口らしき門に到着したのは午前10時ごろ。おぉ…見事に閉まっている。

ネットで調べたかぎり、営業時間は9時30分~だったし、定休日でもないはず。はて?
(ちなみにこの情報は口コミを頼りにしたもので公式の情報ではない)

グーグルマップに登録されている番号へ電話してみると3コールで女性が出た。

ちょっと遅れちゃってて、今開けに行きますからね~。」とのこと。

出てきた管理人さんはいかにも「古き良き日本の母」というような白い割烹着スタイルだった。

雑木林の先は、不思議な場所でした

管理人の後について、受付に向かう。

無造作に生えた草木が茂り、虫もブンブン飛んでいる。

虫が大の苦手な自分はもうこの時点でビビりまくっていた。

運命がこのように戸を叩く!」という立札があった。

入館料を払う

入館料1080円を支払い、このようなパンフレットを頂いた。

風雲の歴史を学ぼう!秘蔵コレクション大公開!風雲文庫。水曜定休」という文言とともに、展示品のほんの一部と展示室のカラー写真が載っている。

このパンフレットを見ても、事情を知らない人からしたらどんな種類のコレクションがあるのか見当もつかないだろう。

五重の塔の中へ

「まずは、塔の中を見学いただきます。見学が終わりましたら、本館の地下展示室にご案内いたします。」

「あ、庭の写真は撮ってもいいですけど、館内の展示品の撮影は固く禁止しておりますので。」

では、ごゆっくり、と高くそびえるコンクリート製の五重塔に案内してくれた。

五重の塔にはハーケンクロイツが記されていて、ますます闇が深まる。

土足厳禁なので、スリッパに履き替える。

管理人はドアを閉め、本館の方に戻っていった。

熱海の山の上にある、なんだかよくわからない博物館の中に一人きりになった。

シーンと静まり返った、塔の中はやけに寒いしカビ臭いしほの暗いし、なんだかゾワゾワする。

それもそのはず、塔の中には日本の”負”の歴史を表すもので埋め尽くされているのだ。

五重塔には戦時遺品が

五重塔にはフロア別にテーマに沿った、戦争の記念品や遺品が並べられていた。

2階には手榴弾、航空兵用軍刀、憲兵マント、海軍の練習機のプロペラ、小刀、傷病兵の白衣、ガスマスクなどが展示されていた。

憲兵マントやガスマスクは映画やアニメなどでよく見るので、当時のものを閲覧できたことは普通に嬉しい。

3階には戦時配給品や三島由紀夫のサイン入りの本やアルミの弁当箱、「闇石鹸」と書かれた石鹸のパッケージ、紙製のチョッキ、闇タバコ(?)などの戦時遺品が。

4階は「嗚呼、満州」というテーマのもと、海軍軍楽隊の遺品や大正期、明治期の教科書や紙芝居、Z旗、新選組切り込み隊長の甲冑が展示されていた。

そして、5階のテーマは「夢殿」。

バカでかい卑弥呼の像がガラスの奥に鎮座していた。その足元には「古事記」が。

窓のそばに「必勝祈願」と書かれたお賽銭箱と、願い事を書く紙が置かれていた。

こんな感じで、熱海の山にそびえたつ五重塔の中は、おびただしいほどの戦時遺品で埋め尽くされていた。

そして戦時遺品の上には、「必勝祈願」の小さな神社が設けられている。

なんだかメッセージ性があるように感じる。

庭の見学。撮影OK。

五重塔を出て、本館に戻る前にせっかくなので庭の見学。

五重塔のそばには巨大な鐘や、馬の像が置かれている。

あとは白雪姫モチーフのオブジェがあった。

地下展示室「ヒーローの部屋」へ

本館に戻ると、地下展示室「ヒーローの部屋」を見学するよう勧められた。

ここでも撮影禁止だと念を押される。

ヒーローの部屋に降りていく階段にも、様々なメッセージの書かれた紙が貼られていた。

一体ヒーローの部屋には何があるのか……??期待が高まる。

そして、「秘蔵のコレクション」がある地下の聖域に足を踏み入れた。

その瞬間の、喉がヒュッと鳴り身体が強張った、あの時の感覚は今でも覚えている。

まず最初に目に飛び込んだのがあのアドルフ・ヒトラーの肖像画だったからだ。しかも、すごく大きい。高さ1.5mはあると思う。

他にも、ヒトラーが最後の日まで愛用していた机や、タキシード、シルクハット、ヒトラー直筆の演説原稿などなど・・・。

とにかく数限りないアドルフ・ヒトラーの遺品が、所狭しと並んでいるのだ。

こんなコレクションが日本で見られるなんて。

地軸がちょっと歪んでいるところに入っちゃったみたいな感じで、息をのまないわけにはいかない。

説明書きによると、ミュンヘンの私邸にあったものがメイドから弁護士の手に渡り、巡り巡ってこの場所に来たのだとか。本当にホンモノなのだろうか?

「ヒーローの部屋」にはヒトラー以外にもナポレオンニーチェマルクスマッカーサーの遺品。そしてなんと!フリーメイソンのグッズもあった。

真偽は不明だが、膨大な時間と資金をつぎ込んだことは明らかだ。

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ロビーで管理人さんと談笑

ヒーローの部屋に圧倒されたところで階段を上ると、管理人のマダムがコーヒーを出してくれた。

熱海の街並みが一望できる、とても大きな窓の前で休憩させてもらうことにした。

美しい海を見て、「あ、そういえば熱海に旅行に来てたんだっけな」と急に現実に引き戻されたような気がした。

ここでは、チャンスと言わんばかりにマダムに色々と質問をしてみた。

どうして風雲文庫をつくったのか

「どうして、この博物館をつくることになったのですか?」と質問してみた。

「私はあくまでお手伝いだから詳しいことは分からないけど……」と話し始めるマダム。どうやらオーナーは別にいるらしい。

そのオーナーが趣味で集めたとか、右翼だとかそういうわけではなく、あくまで「こういう歴史があったんだよ」という実際に起こった戦争の歴史を知ってもらうため・忘れさせないために作ったんだそう。

「学校じゃこんなに詳しく見せてくれないでしょ」とにこやかにほほ笑むマダム。

他にもいろいろな話をした。
マダムおすすめの桜餅や、庭にイノシシが出る話、などなど。(博物館に関する質問には答えを濁されるので、なんでもない話を)

そしてマダムは三島由紀夫が好きらしく、「三島由紀夫vs東大全共闘」の映画を観に行きたい、と言っていた。

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ディープスポット「風雲文庫」へいこう

濃厚な時間を過ごした後、タクシーで下山。

展示自体は楽しいとか、面白いとか、そういうポジティブな気持ちにはならない。それに、誰にでも安易に勧められるような場所ではないのは確かだ。

しかし貴重なコレクションからは少なくとも学びがあるし、古今東西の悲しい歴史について知っておくのはとても重要なことだと思う

現在は休業中とのことだが、コロナが終息したらもう一度行きたい。

ロビーの窓からはたくさんの桜が見れるそうなので、春がいいな。

※現在休業中。記事内の写真は2020年3月に訪問したときのもの

風雲文庫の調査で分かったこと

  • 現在(※2022年)閉鎖中
  • お庭は自然がいっぱい。イノシシもいる!?
  • 管理人は優しい
  • 入場料1080円(コーヒー代込)
  • 五重塔の中には戦時遺品がいっぱい
  • 展示品は撮影禁止
  • 本館「ヒーローの部屋」には世界史的な遺品がズラリ
  • 戦争のできごとを風化させないために作った
  • オーナーは別にいる
  • マダムは三島由紀夫がお好き

本物かどうか分からない展示品、本当にいるのか分からないオーナー……。

真相はまだ、混沌の中。それが……風雲文庫!

アクセス

 〒413-0033 静岡県熱海市熱海1949

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入場料

1080円

営業時間・定休日

9:30~17:00
水曜定休

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