クオリティの高い造型、こだわりのディティール、思わずコレクションしたくなるラインナップなど、子供から大人まであらゆる人の心を鷲掴みにして離さないフィギュア。
そんな日本のフィギュアシーンを作り出し、牽引してきたと言っても過言ではないフィギュア制作メーカー「海洋堂」のミュージアムへ行ってきました。
こんな人におすすめ
- フィギュアやガチャガチャ・食玩が好きな方
- アニメ・漫画・映画が好きな方
- 立体や彫刻のアート作品が好きな方
- すべてのモノ作りをしている方
海洋堂フィギュアミュージアムの外観

長浜駅から徒歩5分、商店街のアーケードのなかに、ローマ宮殿を思わせる造りの建物が。これが海洋堂ミュージアムです。
入ってすぐがミュージアムショップとなっていて、大小さまざまなフィギュアが購入出来たり、ガチャガチャコーナーが備わっています。
休日ということもあり客の7割がたがファミリー層でした。
入館料+フィギュアプレゼントで1,000円
海洋堂ミュージアムへの入館料は大人ひとり1,000円。
入館料を支払うと、館内で使えるガチャガチャのコインがもらえます。


10種類ほどのガチャガチャの中から好きなシリーズを選べます。
入ってすぐにガチャガチャがあるのですぐに回したくなってしまいますが、館内に実物が展示されているので鑑賞し終えてから選んだ方がいいと思います。

ちなみに私は「フェアリーテイルズ」というおとぎ話をモチーフにしたシリーズを選んでみました。2003年に発売されたもののようです。
手にとってみるとフリルやレース、花など細かい部分まで精巧に表現されています。
巨大なキャラクターフィギュアたち
入口では大きなキャラクターフィギュアがお出迎え。馬!迫力満点です。

階段をあがったら初号機!

企画展示「フィギュアで謎解きに挑戦」
2022年1月まで行われる企画展は、「海洋堂からの挑戦状~フィギュアで謎解きに挑戦~」という展示でした。

ミニフィギュアを使ったなぞなぞや間違い探しなどがあり、正解すると缶バッヂがもらえるらしい。

手のひらサイズのミニフィギュアなのに、どれもディティールの忠実再現がスゴイ。これぞ日本人のモノづくりの極みなり……。

なかには「エヴァンゲリオン劇場版」の名シーンを再現したジオラマを、ストーリー順に並べろというマニアックな問題もありました(こういった大人向けの難題は、缶バッヂ獲得への採点には関係しない)。

シン・エヴァンゲリオン劇場版をみていないと正解できないというニヤニヤしちゃう問題だ。

「ゴジラ」を公開順に並べろという「ゴジラ編」もありました。ぜんぜんわからなかったけれど、ゴジラはカッコいいです。
海洋堂の歴史がわかる常設展

1964年に一坪半のプラモ屋として、宮脇修(館長)が資金たったの7万円で開業した海洋堂。
常設展示では、海洋堂が世界的に有名なフィギュアメーカーになるまでにおこなった様々な試みや道のりを時系列で体感することができます。

模型ブームに陰りが見えていた当時、宮脇修(館長)は「プラモデルに芸術的要素を加える」という考えを掲げ、模型業界としては初となるPR誌の発行や、帆船模型の完成品の販売などを行いました。
ほかにも専用工具の開発や、プラモデルの作り方指導のための日本一周キャラバンなど精力的に活動をされていたようですが、先を行きすぎたのか当時はほとんど理解されなかったようです。
それにしてもネットもないこの時代に自分にとっての「好き」「楽しい」を貫いて、ここまで会社を大きくした館長は素晴らしいですね。
フィギュアの始まり「ガレージキット」の世界

1970年代のプラモデルといえば、帆船や戦車が主流で、若者が求めるアニメのキャラクターや怪獣はほとんどありませんでした。
「欲しいものがないなら自分で作ってしまおう」と個人で模型を製作するようになったのが「ガレージキット」のはじまり。
「ガレキ」は組み立て、彩色を自分で行うスタイルのフィギュアです。「遊戯王」3巻で城之内くんが勝手に組み立てていたやつですね。

海洋堂でもガレージキットの製造販売をはじめたことで今の「フィギュアメーカー」としての道が開けたのだとか。ゴジラやウルトラ怪獣のガレージキットが人気だったそうです。

カネゴン。

レジンキャストキットと呼ばれる、プラスチック樹脂によってつくられたナウシカ。

蟲使い

モスラの幼虫
アニメキャラクターのフィギュアが勢ぞろい
ガレージキットから始まった海洋堂のフィギュアは1989年代以降、「塗装済みフィギュア」の時代に入り、マンガやアニメのキャラクターがその中心となっていきます。
この頃から中国での大量生産がはじまりました。
当時は超オタクな連中の新しいおもちゃ、としか思われていなかったフィギュアの市場が拡大し、広く一般的なものになっていきます。

ここでは完成度の高いキャラクターフィギュアが展示されています。

またケンシロウだ!

この重量感・質感……。フィギュアというより美術品。

見て~!可愛すぎる素子さん。これを見れただけで、来てよかったなと思いました。
幻想的なボックスジオラマの世界
キャラクターのフィギュアをつかったボックスジオラマの展示。
箱の中に別世界が広がっています。

背景や小物を融合させることで、劇中のシーンが目の前で繰り広げられているような臨場感を味わえますね。

LEDを使った照明効果なども見どころです。
巨大グレムリン!映画のキャラクターのコーナー
個人的に好きだったのが映画のキャラクターコーナー。
国内の作品はありませんでしたが、ホラー、SF作品が多くて大変満足です。

巨大グレムリンフィギュアがいました。サイズ感が分かりにくくてすみません。5歳くらいの子供くらいの大きさでした(体感)

エイリアン。こうしてみると本当に異様なデザインですね。

スターウォーズコーナー。

狙われるハンソロ。
ちっちゃ可愛いおまけフィギュアの世界
「チョコエッグ」からはじまった海洋堂の食玩シリーズ。
「食玩ブーム」のさなか、海洋堂がリリースした約3,000種のおまけフィギュアが展示されています。
海洋堂のキャッチフレーズ「創るモノは夜空にきらめく星の数ほど無限にある」を体現するような圧倒される作品数です。


グリコのおまけ。AIBOフィギュア。とっても小さいのに可動式です。欲しい。

こちらもグリコのおまけ。大阪万博シリーズです。こちらもめちゃくちゃ可愛いです。


どの作品も思わず魅入ってしまうほど精巧だ。
海洋堂フィギュアミュージアムへ行こう
私はその場所での感動や記憶を家に帰っても思い出すことができるように、旅先ではできるだけお土産を購入することにしています。
海洋堂のAKIRAフィギュアをお試しでひとつ購入して見たら、鉄雄がでました。 pic.twitter.com/bqtlgiXyj6
— ꧁m͟i͟z͟u͟k͟i͟꧂ (@mizuki_psyc) October 26, 2021
AKIRAのminiQフィギュアがあったので買ってみたら、かっこいい鉄雄が出て嬉しかったです。みんなも行こう、海洋堂ミュージアム。
アクセス
〒526-0059 滋賀県長浜市元浜町8−8−22 長浜アートセンタ
JR北陸本線 長浜駅より徒歩5分
10時00分~18時00分
定休日ナシ
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