日本の正月遊びといえば凧あげ。しかし私は凧って実物を見たことがない。タコ(蛸)じゃなくて、凧ですよ。
滋賀県東近江市にある「世界凧博物館」では、日本イチの大きさを誇る「100畳大凧」や日本全国の変わった凧、世界各国のカラフルな凧(カイト)を見ることができます。
穏やかな日常生活をおくるなかで、縦15メートルもある巨大な凧を見ることはまずないのでなかなか貴重な体験でした。
滋賀県に観光のときは、一見の価値ありですよ!
世界凧博物館 東近江大凧会館

「世界凧博物館」の外観です。顔ハメパネルが置いてありました。
入館料は大人ひとり300円です。
2階吹き抜けの建物を埋め尽くす大凧

2階フロアが吹き抜けになった建物内では、床から天井まで埋め尽くす巨大な凧が展示されています。
この100畳敷大凧は揚げるのに100人もの人手が必要なのだそうです。
東近江大凧の特徴はダジャレ?

大きな「健」という文字の上に、龍が2匹描かれています。
このように動物と漢字を組みあわせる絵柄は「判じもん」と呼ばれ、東近江大凧の大きな特徴でもあります。
ちなみにこちらの絵柄は龍(辰)が2匹で「辰辰(しんしん)」「健康」⇒「心身健康」を意味しているそうです。
他にも、犬+「楽」⇒「グッドラック」とかね。ダジャレっぽくて面白い。
マウンティング合戦の末デカくなった凧
↓東近江大凧に関する15分間のビデオを見ることができます。

なぜ滋賀県でこのような大きな凧が作られるようになったのかというと、広い土地があって、しかも琵琶湖からの風が大凧をあげるのにピッタリで、どんどんと大きくなっていったそうです。
昔は、凧の大きさで近隣の村同士でマウンティングし合っていたようです。
1882年には240畳の大凧揚げ記録があるのだとか。
ピカチュウ・キティちゃんなど自由な絵柄

地域の人が作ったと思われる凧。
アンパンマン、ピカチュウ、キティちゃん、ミッキーなど子供たちに人気のキャラクターが描かれています。
凧あげには「子供の成長を願う」という意味が込められているので、これはこれでいいよなあ。

コロナウイルス退散祈願の凧もありました。
2階には日本のさまざな凧がぎっしり

2階の資料室では、日本全国のさまざまな凧がびっしりと展示されています。

基本的な四角い角凧から、

いろいろな形のユニークな凧まで。
マニアをうならせる(?)おもしろディティールがたくさん隠れているので。隅から隅まで要チェックです。

歌舞伎をモチーフにした絵柄は江戸時代に流行。
地域によって縦横比率が異なり、骨組みに使用する材質や組みかたが違う場合もあります。

奴凧のアイヌバージョン。

奇想天外な、エイズ凧まで。

ミニ凧もカワイイ。
地域によって絵柄や形状が様々で、和凧だけでも最低50種類はあると思う。
世界の凧コーナーはそこまで多くの展示数ではありませんでした。
絵柄もそこまで凝ったものがなかったので撮影していません(笑)
知れば知るほど奥が深い

町中に電線が増えたことでほとんど目にしたことがない凧。
風習とか行事をぬきにして、ただ「自分の願いを込めたイラストを空に舞いあげて他人に見せびらかす」行為だと思うと、逆に新しい表現方法なんじゃないかと思います。空を会場にした、無料の展示会的な(?)
何はともあれ、カラフルでユニークな凧を空高く揚げれば、フィールドの人気モノになれること、間違いなしですね。やったことないけれど、豪快に揚げてみたくなりますね。
アクセス
〒527-0025 滋賀県東近江市八日市東本町3−5
営業時間
9時00分~17時00分
水曜定休
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