どうしてもっと有名にならないんだろう?と疑問でしょうがない場所が岐阜県・郡上市にある「日本土鈴館」だ。
日本全国の土鈴約1万6千点という驚異的なコレクション数はギネス記録にも認定されている。名実共に岐阜を代表する珍スポットだ。
しかし土鈴だけではない。
海外の玩具やレトロ玩具など、様々なコレクションは全部合わせると6万点にも及ぶ、物凄い場所だ。
全国各地の土鈴が約16,000点も集められた「日本土鈴館」‼️天井には2,000点のちょうちんが並んでいます🏮🏮好きなものをひたすらに愛して、ひたすらに「オレサマ道」をひた走って後ろを振り返らない、情熱もエネルギーも素晴らしい🎌しかもそれでギネス記録に認定されちゃうんだからかっこいい💯💟 pic.twitter.com/hf2zir6pea
— ꧁☯︎︎ꕥ混沌軒ꕥ☯︎︎꧂わくわく珍スポット (@kontonken_deep) April 2, 2021
※追記:日本土鈴館は閉館しました
館長さんが高齢の為、日本土鈴館は2021年12月で閉館となりました。
残念ですが、とっても素敵なコレクションを見せて頂けたこと、とても嬉しくおもいます。
長良川鉄道「大島」駅から徒歩15分。

日本土鈴館は、長良川鉄道「大島駅」から徒歩15分。
駅を降りたらこんな感じの田舎。のどか。

日本土鈴館が閉まっていた!どうする!?

15分ほど歩いて到着したのだが、なんと…閉まっていた。
電話をしたけれど、誰も出ない。
「日本土鈴館」は不定休。事前に電話で確認しなかった自分が悪い。
せっかくここまで来たのに!絶望。

しかし、貼り紙をよく見ると「商品をご購入の方は裏の事務所に来てください」と書かれていた。
事務所?まさか、すぐ隣にあるこの綺麗な事務所のこと?

「遠山治朗法律事務所」と書かれた立派な建物。
確か、日本土鈴館の館長の名前が「遠山一男」さんだったはず。
せっかくここまで来たのだから、土鈴館が定休日なのかどうかを聞いてみることにした。
法律事務所の裏口から通してもらえることに
ガラスの扉から事務所を凝視していると、中からシュッとした男性が出てきた。
「どうかされましたか?」
(私)「あの〜、日本土鈴館を見学しにきたんですけれど、今日って定休日なんですかね?」
「日本土鈴館はココの裏だよ?え、開いてない?」
(私)「それが閉まっていて…」
「あら〜さっきまでいたのに!多分帰っちゃったんだね!歳だから!」
私が訪れたのは14時くらい。館長は午前中はご在廊だったそうだ。
入れ違いになってしまって残念。
「せっかく来たんなら見て行ってよ!」と裏口から土鈴館に通してもらえた。ありがたい…。
ようやく日本土鈴館に足を踏み入れる
法律事務所のおじさんは館内の電気を付けるなり「じゃ、あとは適当に見てってくださいね!」と言い残して事務所に戻っていった。
ようやく足を踏み入れることのできた館内には日本の土鈴や民芸品がぎっしりと並んでいた。

なんだかすげぇとこに来たぞ、というのが私の実感だ。
土鈴館|全国各地の土鈴16,000点!
全国各地の土鈴が約16,000点も集められた「土鈴館ゾーン」。


天井には2,000点のちょうちんが並ぶ。


こんな感じで地域ごとに区分分けされ、美しい土鈴がびっしり飾られていた。
見とれた。素晴らしい!ファンタスティック!私も自室をこんな風に飾りたい。
「ギネス認定 世界一」のひな壇もあった。

好きなものをひたすらに愛して、ひたすらに「オレサマ道」をひた走って後ろを振り返らない、情熱もエネルギーも素晴らしい。しかもそれでギネス記録に認定されちゃうんだからかっこいいよなあ。


かっぱ連邦共和国|キュートなの?ホラーなの?

最初のフロアを抜けると、かっぱの置物だらけの廊下に出る。
いかにも「妖怪」っぽいホラーなカッパから、ゆるキャラっぽいキュートなカッパまで様々。


ちなみに長良川の河川敷には、昔から「河童伝説」なるものが言い伝えられているらしい。

ぬくもり通り|全国のお面がいっぱい

河童ゾーンを抜けると、壁際にこけしや絵馬、お面がずらりと並んだコーナーが続く。

元々、能や狂言などの日本の伝統文化の道具として作られたお面。
やがて子供の遊び道具としても様々なデザインのもの(狐、天狗、おかめなど)が生まれたそうです。
子供の玩具としてのお面には、古紙を再利用して安価な材料と簡単な工程で出来る「張り子」が大流行したらしい。

他にも室内の飾りに使う為の木彫りや土などで作られたお面もある。
なんだか一生この「お面ロード」から抜け出せないような気がしてきた。

やすらぎ館|大量の福助人形!

廊下を進むと「優しさとおおらかさ やすらぎ館」と称されたフロアに出た。

ここでは土鈴以外の日本の工芸品が並んでいるようだ。

美しい日本人形がたくさん並んでいる。
個人的にお気に入りなのは、大量の福助人形。


福助ってなんとも言えない妙な魅力があると思う。
こうして並べるとそれぞれ表情にも個性があって良い。
派手な凧

たくさんの招き猫。可愛い!

エロ系の土人形もあった。こういうの、今はどこにも売られてないよなぁ。

豆粒のような小さな人形。

ファンシーでぷくぷくした子達もいた。

アジア民芸館|アジア各地の郷土玩具

別館に移動して、今度は日本以外のアジア各地の郷土玩具のコレクション。
珍しいものがたくさんあります。

この中国の人形が気に入った。
子供の国|昔懐かしいおもちゃ
アジア民芸館と同じフロアに、昔懐かしいおもちゃや食品サンプルのコーナーがある。

鉄腕アトムが布団で寝ていた。

子供用の遊び場みたいな場所もあった。
土鈴館でお土産が買える!
店内では土鈴やその他の置物を販売していた。
現在は感染拡大防止のため、見学のみの来館は断っているらしい。
モノを大切にしようと思った
電車の時間に合わせて見学を終え、再び裏口から事務所に戻る。
土鈴館へ案内して、電気をつけてくれたおじさんに挨拶をして駅へと向かった。
親切に応対してくださって本当にありがたい。
今回「日本土鈴館」を見学してみて感じたのは、館長のコレクターとしての情熱だ。
玩具ひとつひとつがとても綺麗に保たれていて(本当にチリひとつ積もっていない)、種類ごとにキッチリ分けて管理されている。
ただひたすらにモノを買うのも、捨てるのも簡単にできる。難しいのは綺麗な状態を保つことだということはよく知っている。
自分も「人生になくてもいいもの」に生かされている側の人間として、今回「日本土鈴館」を訪れることで色々と考えさせられることがあったし、こんなふうにモノを大切にしようと思った。
アクセス|日本土鈴館へ行こう!
〒501-5124 岐阜県郡上市白鳥町大島1554−6
・長良川鉄道→おおしま駅下車徒歩15分
営業時間
営業:9:00~17:00
休業:年中無休
事前に電話確認をおすすめ。
公式HPはこちら
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