「滋賀サファリ博物館」には動物のはく製がひしめきあってました【滋賀】

滋賀

滋賀でいちばん驚きだった場所は、なんといっても、「滋賀サファリ博物館」だろう。

「滋賀サファリ博物館」とは?

名前だけ聞くと、たくさんの動物たちを見て、触れ合える陽気なテーマパークのようだが、とんでもない。

ひとりの男が狩猟した、動物のはく製だけが展示されたミュージアムなのだ。

決して広くはない館内に広がる、弱肉強食の世界。

それはそれは、かなりの迫力でした。

[閲覧注意]動物の剥製やトロフィーハンティングの写真を掲載しています

営業は土日のみ

里山に囲まれたのどかな風景に佇む滋賀サファリ博物館。

信楽の中心部から車で10分。

駅からは徒歩5分ほど。

車でも電車でもアクセスしやすい立地にあります。

開館時間は土日・祝日の9:30~16:30。

観覧料は大人ひとり500円。

平日は営業していないので注意。

ギリシャ神話に登場する狩猟の女神・アルテミスのブロンズ像。

ひと狩り行こうぜ!」ってな感じで猟犬を従え、弓を担いでいます。

いざ、狩猟の旅へ!

館内に入ると、まず4人くらいで座って休憩できるようなテーブルと椅子が置いてあるスペースがあって、その先に展示室があります。

展示室に入ってすぐの受付に座っている女性に支払います。

こんな感じで、今にも動き出しそうな動物たちのはく製が展示されています。

むろん博物館に関する説明などもなく、あるのは「ごあいさつ」と題されたパネルだけ。

ここに書いてあるとおり、展示されているのは各国政府の許可を得て捕獲した野生動物だそうです。

なので、法律的にはなんの問題もありません

剥製を美しく魅せる展示

展示品には一体ずつ、名前と捕獲した場所、捕獲した年が記されています。

背景には空と木の壁紙が貼られています。

シマウマに飛びかかるライオン。ポーズにもこだわっています。

「どうだ?ディープだろ?スゴイだろ?」という感じではなくて、あくまでもメインは動物たちで、すべての剥製を美しく魅せたいという気持ちがこもっていて、好感が持てます。

初代館長がヤバすぎる

それにしてもこれだけの数の動物を仕留めて剥製を作るとなると、莫大なお金がかるはずず。

この剥製を集めた人物はどのような人なのでしょうか?

初代館長について、小さなインタビュー記事が貼られていたので抜粋します。

  • 初代館長はお亡くなりになった近藤幸彦さん
  • 近藤幸彦さんはガソリンスタンドなどの複数の会社を持つ、滋賀県の資産家
  • 「趣味のために働く」がモットー
  • 1970~1990年代には世界各地を訪れ、許可を得たうえで、ひたすら狩り。
  • 密林で全身をヒルに嚙まれる
  • アラスカで100頭のトナカイの群れに囲まれる
イノシシの赤ちゃん

まだ海外旅行がメジャーではない1970年代ごろから各国を飛び回っていたようなので、相当の財力と行動力の持ち主です。

金持ちの娯楽、と言ってしまえばそこまでなのですが、並大抵の情熱ではここまでできないでしょう。

田舎の方では「おじいちゃんの趣味が狩猟だった」などで、小動物のはく製が飾ってあるお宅も少なくないと思います。

しかし、日本人でホッキョクグマやヒグマ、シマウマのはく製を個人で所持している人なんてそういない。レベルが違いすぎますね。

なんだか急に札束の匂いが漂ってくる。

野生動物の荒々しい表情は必見

はく製に触れることは厳禁。

ですが、トラの獰猛なキバも、シマウマの濃くて長いマツゲも、間近でじっくり観察することができます。

安全に見学できるという点では、動物好きのお子さんにもオススメです。

壁一面の頭部

壁には大量のハンティングトロフィーが飾られています。

大きいの、小さいの、角が長いの、短いの、みんな無表情。

キリンの剥製!

短い廊下を歩いて、アフリカ館へ。

ヒーターの音が静かに鳴る部屋でキリンやワニやライオンがひしめきあっているという、かなり異様な光景です。

キリンがいました。ここまで運んでくるの大変だっただろうな。

こういう、ホッキョクグマやシマウマの皮を開いたものが壁に貼られていました。

一匹捕ったんだからもういいだろ。

最初の展示室は、出入口に近いためか暖房が効いていましたが、奥にあるアフリカ館は冷房がついていました。

サファリ博物館に行こう

純粋に博物館として楽しくて、来てよかったと思いました。

じっくりと見ていたら1時間以上経っていました。

トロフィー・ハンティングに関しては賛否両論、様々な意見があります。

これから狩猟に関する規制が厳しくなるのは確実です。

ちなみに、初代館長の息子さんは狩猟が大嫌いで、今後、展示数が増えることはないそうです。

そして入館料500円だけでは赤字だとか。

つまり……。「滋賀サファリ博物館」、気になる方はお早めに。

トロフィーハンティングの実態を知るには、アマゾンプライムビデオで配信中の「サファリ」というドキュメンタリー映画がおすすめです。

アクセス・最寄駅

〒529-1802 滋賀県甲賀市信楽町黄瀬2854−2

新名神信楽ICから車ですぐ。信楽高原鉄道「信楽宮跡」駅から徒歩5分。

営業時間・定休日・料金

土日祝9:30~16:30

平日・14日、15日は閉館

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